治療が必要な歯並びの種類

① 叢生(乱杭歯)

② 上顎前突(出っ歯さん)

③ 下顎前突(受け口さん)

④ 開咬(噛み合わせた時に前歯で噛めない)

⑤ 過蓋咬合(噛み合わせた時に下の歯が見えない)

⑥ 空隙歯列(すきっ歯)

こんにちは。広島県福山市、JR福山駅近の矯正専門クリニック、イロドリ矯正歯科です。

矯正治療が必要な歯並び、不正咬合についてご説明をします。

① 叢生(乱杭歯)
 歯が前後にずれていたり、捻れている状態が多数歯に連続している状態です。スムーズな歯並びを示していない凸凹の状態と教科書には説明がされています。最も多く認められる不正咬合です。写真のように重度ではなく、軽度であっても叢生と呼び、治療の対象となります。叢生の状態だと、歯と歯が重なってしまっている状態では、唾液の流れが悪く、食べ物が溜まりやすい。また、歯磨きによって、むし歯菌の塊であるプラークが除去しにくいなどの問題があり、虫歯のリスクが高くなります。また、同様に歯肉炎や歯周炎のリスクも高く、歯の寿命に関連しています。また、上と下の歯がかみ合わさった時に、歯のガタガタのために、干渉してしまいかみ合わせがずれたり、当たってします歯に負担(咬合性外傷)がかかったりすることもあります。矯正治療は、「最大の予防である」言われる所以です。

なぜ矯正治療が必要?

② 上顎前突(出っ歯さん)
 上あごと下あごの前後的な位置関係が相対的に上あごの方が前方にあることをいいます。ただし、上あごが前にある場合、下あごが後ろにある場合、その両方が組み合わさっている場合があります。また、骨のずれ(skeletal discrepancy)が原因である場合、歯のずれにより出っ歯さんになっている場合、その両方が組み合わさっている場合とがあります。上顎前突と言ってもいろんなパターンがあるのです。これらは、矯正治療を始める前に、精密検査でセファログラムと呼ばれるレントゲンと撮影し、分析することで出っ歯さんの原因が判明します。原因をはっきりさせることで、正しく治療計画、使用する装置を選ぶことができます。
 上顎前突の場合は、上の前歯が出ていることにより、見た目が気になる審美的な問題や、口が閉じにくい、前歯で麺類を噛みきれないなどの機能的な問題が認められ、矯正歯科治療が必要です。治療内容は、上顎前突の程度や、原因によって異なるため、ここでは詳細は控えます。詳しくは矯正相談にお越しください。

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③ 下顎前突(受け口さん)
 上顎前突と同様に、一言で下顎前突と言っても、様々なパターンがあります。専門用語では、下顎近心咬合(mandibular mesiocclusion)であったり、上顎遠心咬合(maxillary retrusion)であったり、とそのパターンは複雑です。そのため、原因をしっかりと調べて、骨にアプローチすべきなのか、歯にアプローチすべきなのかを明確にして、治療計画を立案します。
 下顎前突の場合は、見た目が気になる場合がとても多いです。通常は上の前歯が下の前歯よりも前方にありますが、下顎前突の場合は、下の前歯が前方にある、反対咬合(cross-bite)の状態のことがしばしばあります。また、下顎前突の原因が骨にあり、手術を併用した治療が必要な場合は、顎変形症という診断がつき、健康保険が適応されます。当院は、厚生労働大臣に認可された医療機関ですので、保険による矯正治療が可能です。詳しくは、以下のリンクからご覧ください。

保険の矯正治療

④ 開咬
 解剖学的用語では、離開咬合と呼ばれます。噛み合わせた状態で、上下の多数歯が、噛み合わさらない状態、当たらない状態のことをいいます。英語では、open biteと呼びます。発生場所により名前が異なります。前歯が噛み合っていないものを前歯部開咬、奥歯が噛み合っていないものを臼歯部開咬と呼びます。上下の歯1本ずつのみの場合は、開咬と呼ぶことはありません。
 笑った時に歯がかみ合わさっていない事で見た目に違和感があり審美的に気にされていたり、前歯で物が噛めないなどという機能的な問題で、受診される両方があります。また、舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)と呼ばれる癖がよく認められます。飲み込む時やお話をしている時に、噛み合っていない歯と歯の間にベロを挟む癖のことです。これについては、MFT(筋機能療法)という訓練をして、矯正治療中に改善します。これを放っておくと、矯正治療できれいになった歯並びも、装置を外した後から、後戻りと呼ばれる現象が起こります。開咬の治療では特に大切なポイントです。

MFT(筋機能療法)って何?

⑤ 過蓋咬合
 英語ではDeep biteとも呼ばれます。上の前歯と下の前歯がかみ合わせが深く、かみ合わせた時に、下の歯が見えない状態のことをいいます。しばしば、かみ合わせが深すぎて、上の前歯の裏側の歯茎に下の前歯が当たっています。上顎前突と組み合わさっている場合が多いですが、下顎前突、反対咬合でも認められる不正咬合です。
 この歯並びは、見た目を気にして来院される患者さんはいません。他の不正咬合と組み合わさっており、一緒に治療を行うことがほとんどです。しかし、機能的な問題があり、治療をしないと顎関節症を発症するリスクが高いと言われています。また、成長にも影響があることもあり、子どもの時期から咬合挙上板と呼ばれる装置を使用する場合もあります。

子どもの矯正治療

⑥  空隙歯列(すきっ歯)
 多数の歯の間に隙間がある歯並びのことをいいます。原因は、舌が後ろから押す力が強い、もしくは、押す癖がある場合や唇を閉じる力が弱い場合、鼻が詰まっていることが多く、口呼吸で口が空いている場合があります。また、上記のように機能的な問題が存在しない場合にも、歯の幅が小さく、あごが大きい場合には、歯が余裕を持って並ぶため、歯と歯の間に隙間ができます。
 すきっ歯の場合は、やはり見た目を気にされて来院されることがほとんどです。治療は、容易であることが多いですが、機能的な問題が絡んでいる時には、しっかりとMFTを行わなければ、良好な治療結果を得ること、長期安定性を獲得することが難しいので、注意が必要です。

 以上、矯正治療の対象となる歯並びにつて説明をしました。これらをしっかりと分析して初めて、治療計画を立て、適した装置を選ぶことができます。医学的に最適な治療を選択できることがベストですが、矯正歯科治療は自由診療であり、治療費は高額です。歯並びに悩みを抱えている患者さん一人ひとりにぴったりの治療を選択することもとても重要です。時には、部分的な矯正の方が適していることもあります。しっかりとお話を聞いて、相談してください。患者さんのお手伝いをさせていただきます。

部分矯正(プチ矯正・ブライダル矯正)

まずは、ご相談だけでも承っています。スタッフ一同心よりお待ちしています。

歯列・歯並び(出っ歯;上顎前突、受け口;下顎前突、ガタガタ;叢生、すきっ歯;空隙歯列、歯が生えてこない;萌出不全、歯が足らない;先天性欠如歯,先天性欠損歯、歯が変なところから生えてきた;異所萌出、歯が多い;過剰歯、後戻り、再治療、顎変形症、口蓋裂など)
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