お口のケアとインフルエンザの関係

こんにちは。イロドリ矯正歯科 歯科衛生士です。
12月に入って寒さも増し、体調を崩してしまっていませんか。

さらに今年は早くもインフルエンザが流行中ですね。インフルエンザの予防接種はもう受けましたか?
今回は、そんな流行中のインフルエンザとお口のケアとの関係についてのお話です。


インフルエンザは秋から冬にかけての空気が乾燥して冷たくなる時期に流行するイメージがありますよね。
冬になると空気が乾燥するため、湿気が苦手なウイルスが乾燥した空気中を漂いやすくなって広範囲まで広がり、感染力が強まるからなのです。

インフルエンザウイルスは飛沫感染や空気感染で広まります。
すでにインフルエンザを発症している人がくしゃみや咳をした場合に空気中に拡散したウイルスは、それを鼻や口から吸い込んだ人の咽頭部の粘膜から侵入し増殖します。
インフルエンザの日常的な予防対策としては、うがい・手洗い・マスクの着用です。
さらに予防接種を受けることで、もしもインフルエンザにかかってしまった場合の重症化を防ぐことができます。

その他、研究により歯磨きなどのお口のケアもインフルエンザ予防に効果的であることが分かってきています。

お口の中に存在する細菌のうち特に歯周病にかかわる細菌が作り出すプロテアーゼというたんぱく質分解酵素が、インフルエンザウイルスがヒトの細胞に侵入する手助けをし、同じくお口の中に存在する細菌が作り出すノイラミニダーゼという酵素が細胞内に侵入したインフルエンザウイルスの増殖・拡散にかかわっていることが分かっています。

インフルエンザを発症した際に処方される抗インフルエンザ薬はウイルスの増殖・拡散を阻害する働きを持つ薬ですが、ウイルスを殺すような薬ではありません。発症後48時間を過ぎるとウイルスは増殖しきって効果がなくなってしまいます。
そのためお口の中が不潔な状態だとインフルエンザに感染しやすく、ウイルスも増殖しやすい環境になってしまうので、まずはインフルエンザウイルスが細胞内に侵入し増殖することを少しでも抑えるためにもお口のケアが欠かせません。

実際に介護療養中の高齢者に対して行った研究によりますと、専門的な口腔ケアを行った場合とセルフケアのみの場合でのインフルエンザ発症率は大きく異なり、専門的な口腔ケアを行った場合でのインフルエンザ発症率はセルフケアのみの場合の10分の1であったという報告もあるそうです。
これは専門的な口腔ケアによって口腔内の細菌が減りインフルエンザウイルスの増殖・拡散に関わる酵素の働きが低下したことが一つの要因といえます(専門的な口腔ケアとは歯科衛生士による口腔ケアや口腔衛生指導のことです)。
ただし、セルフケアがまったく無駄になっているわけではありません。
適切なお口のケアを毎日続けることがインフルエンザ発症率を下げる可能性を持っているのです。

予防には、うがい・手洗い・マスクの着用。
そこにお口のケアも加えて、インフルエンザに負けない冬を過ごしましょう!

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