日本口蓋裂学会学術大会への参加

　2023年5月25日26日に東京の一橋講堂で開催された、第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会に参加してきました。学会では、矯正歯科医だけでなく、形成外科医、耳鼻科医、産婦人科医、口腔外科医、一般歯科医、言語聴覚士など口蓋裂治療に関わる医療従事者が多く参加し、多分野に渡り議論がされます。その中でも歯科医師は、口蓋裂治療において、出生後すぐの哺乳床、口蓋形成術時の顎矯正、顎裂部骨移植時の術前矯正歯科治療、永久歯が全て萌出した後の矯正歯科治療、後戻りを防ぐための保定期間と、０歳から18歳ごろまで長期間に渡り、患者さんと向き合うことが必要です。その間に、手術も複数回あり、他分野の知識も十分にないと他科と連携した包括的な治療を提供することができません。そのため、限られたクリニックでのみ口蓋裂などの先天性疾患を有した矯正歯科治療を健康保険のもとで行うことが許されています。

　当院イロドリ矯正歯科は顎口腔機能診断施設ならびに歯科矯正診断料算定の指定医療機関であり、口蓋裂などの生まれつきの病気により、噛み合わせに影響がある指定された疾患（以下を参照）に対して、矯正歯科治療を健康保険のもと行うことが可能な医療機関です。

　矯正歯科治療で悩まれておりましたら、一度ご相談ください。

1. 唇顎口蓋裂
2. ゴールデンハー症候群（鰓弓異常症を含む。）
3. 鎖骨頭蓋骨異形成
4. トリーチャ・コリンズ症候群
5. ピエール・ロバン症候群
6. ダウン症候群
7. ラッセル・シルバー症候群
8. ターナー症候群
9. ベックウィズ・ウイーデマン症候群
10. 顔面半側萎縮症
11. 先天性ミオパチー
12. 筋ジストロフィー
13. 脊髄性筋委縮症
14. 顔面半側肥大症
15. エリス・ヴァンクレベルド症候群
16. 軟骨形成不全症
17. 外胚葉異形成症
18. 神経線維腫症
19. 基底細胞母斑症候群
20. ヌーナン症候群
21. マルファン症候群
22. プラダー・ウィリー症候群
23. 顔面裂（横顔裂、斜顔裂及び正中顔裂を含む。）
24. 大理石骨病
25. 色素失調症
26. 口腔・顔面・指趾症候群
27. メビウス症候群
28. 歌舞伎症候群
29. クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
30. ウイリアムズ症候群
31. ビンダー症候群
32. スティックラー症候群
33. 小舌症
34. 頭蓋骨癒合症（クルーゾン症候群及び尖頭合指症を含む。）
35. 骨形成不全症
36. フリーマン・シェルドン症候群
37. ルビンスタイン・ティビ症候群
38. 染色体欠失症候群
39. ラーセン症候群
40. 濃化異骨症
41. 6歯以上の先天性部分無歯症
42. CHARGE症候群
43. マーシャル症候群
44. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
45. ポリエックス症候群（XXX症候群、XXXX症候群及びXXXXX症候群を含む。）
46. リング18症候群
47. リンパ管腫
48. 全前脳胞症
49. クラインフェルター症候群
50. 偽性低アルドステロン症
51. ソトス症候群
52. グリコサミノグリカン代謝障害（ムコ多糖症）
53. 線維性骨異形成症
54. スタージ・ウェーバ症候群
55. ケルビズム
56. 偽性副甲状腺機能低下症
57. Ekman-Westborg-Julin症候群
58. 常染色体重複症候群
59. 巨大静脈奇形（頸部口腔咽頭びまん性病変）
60. 毛 ・鼻・指節症候群（Tricho Rhino Phalangeal症候群）
61. その他顎・口腔の先天異常