矯正歯科治療の分類と矯正装置の種類

矯正歯科治療は、目的と矯正範囲により分類ができます。目的による分類では、補綴前矯正、歯周治療のための矯正、外科前（後）矯正に分けられます。
また、矯正範囲による分類では、歯の小移動、限局矯正、部分矯正、歯の大移動、本格的矯正歯科治療、包括的矯正歯科治療に分けられます。更に、治療の範囲や期間により、補助的矯正と包括的矯正にも分類することができます。

続いて、矯正装置の種類ですが、大きく分けて機械的矯正装置と機能的矯正装置の2種類があります。
まず機械的矯正装置ですが、可撤式矯正装置（患者さん自身で取り外しができる装置）と固定式矯正装置（患者さん自身で取り外しができない装置）に分けられます。その中でも可撤式矯正装置は、顎内固定装置か顎外固定装置かに更に分けられます。顎内固定装置は、治療終了後の保定期間に使用される取り外しができるタイプの保定装置（リテーナー）やマウスピース型の装置が含まれます。顎外固定装置は、ヘッドギアやチンキャップなどの主に子どもの治療で使用される取り外しができるタイプの装置が含まれます。固定式矯正装置は顎内固定装置が主でリンガルアーチや急速拡大装置、当院でも使用しているマルチブラケット装置などがあります。次に、機能的矯正装置ですが、咬合挙上板と呼ばれる奥歯の噛み合わせを高くする装置や、アクチバトールと呼ばれる下顎が前進や後退した位置になるように作られた装置が含まれます。

ここまでに挙げた治療の分類や装置は一部のため、その他にも患者さんひとりひとりに合った治療、装置があります。
ご自身やお子様の歯並び、治療、装置にについて気になることがございましたら、ぜひ一度相談へお越しください。スタッフ一同お待ちしております。