矯正装置には、大きく分けて3種類存在します。1種類目は、最も一般的な装置は、歯の外側・表側に矯正装置(ブラケットとワイヤー)を装着するものです。2種類目は、当院でも力を入れているリンガル矯正もあります。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して、歯を動かす審美性に特化した装置です。近年では、適応症は限られますがマウスピース型の矯正装置が3種類目です。
当院では、院長が日本矯正歯科学会の認定医であり、上記の表側矯正、リンガル矯正、マウスピース型矯正全てに対応しています。
今回は、リンガル矯正について詳しく説明をします。
リンガル矯正は、矯正歯科治療の中でもさらに、専門的な知識と技術が必要であり、取り扱いが可能な矯正歯科医も少ないのが現実です。リンガル矯正を選択した場合に、どのようなメリット・デメリットが存在するのか適切に判断することができる歯科医院での相談することをお勧めします。
リンガル矯正装置の種類
リンガル矯正で使用装置には、いくつか種類が存在します。クリッピーL、STb、Kurz 7th、ALIASやデジタル技術を活かしたカスタムメイドリンガルブラケットであるIncognito、WIN、HARMONYなどがあります。当院で扱っているものは、日本のトミーインターナショナル社製のクリッピーLを使用しています。また、最新のデジタル技術も利用して、3Dスキャナで口の中をスキャンし、デジタルデータ上で、装置の配置や角度などを専門的な技工所へ依頼し、患者さんそれぞれに適切な装置を設計します。
リンガル矯正で使用するワイヤー
リンガル矯正ではブラケット装置だけではなく、ワイヤーの種類も異なります。リンガル矯正では、表側のブラケット装置と比較して、一段階細いワイヤーを使用します。裏側にブラケット装置が存在するため、ブラケット間の距離が小さくなり、歯に加わる矯正力が強くなるためです。最終調整で使用するワイヤーも特殊なワイヤーが必要であり、当院ではゴムメタルと呼ばれる柔らかく屈曲可能なワイヤーを使用して、最終調整を行います。オーダーメードで装置を設計していますが、仕上げの段階では、ワイヤーの屈曲による微調整が必要となるため、ワイヤーの選択も重要になります。
リンガル矯正の技工指示
リンガル矯正では、装置作製のために専門の技工所との連携が必要となります。当院でも、リンガル矯正を扱うことのできる専門の技工所とオンラインを用いて連携をしています。当院にて3Dスキャナーを用いて、患者さんの口の3Dデータを技工所へ送り、オンライン上で指示を行い、装置製作を依頼します。指示内容は非常に多く、抜歯部位、歯の位置や傾き、ブラケットの種類や形状、ワイヤーの形、ブラケットを歯に位置付けるための装置(コア)の種類などを詳細に指示します。歯の最終的な並びをシミュレーションし、歯の移動量などから、適切な指示を出すことが治療上とても重要になります。このような過程が必要であることから、装置製作までに1ヶ月半程度の時間がかかります。
装置の装着
表側の矯正装置は、当院ではダイレクトボンディングと呼ばれる装着方法を採用しています。既製品の装置を、歯に歯科医師が直接装着する方法です。しかしながら、リンガル矯正では、インダイレクトボンディングと呼ばれる方法が必須です。インダイレクトボンディング法では、ブラケットを歯に位置付けるための装置(コア)を用いて、リンガルブラケットを歯に装着します。これは、3Dシミュレーション通りに、歯を動かすため、計画通りブラケットを配置する必要があるためです。インダイレクトボンディング法には、CRCコアシステム、ハイブリッドコアシステム、トレー法、ヒロシステムなどがあります。当院では、主にCRCコアシステムを採用しています。治療序盤では、歯のガタガタ(叢生)により、リンガルブラケットを装着できない場合もあり、その際には仮のブラケットを装着し、叢生が改善したら、本来の装置をCRCコア用いて装着することもあります。
リンガル矯正は専門的な知識と技術が必要です。近年では装置や技術の向上もあり、適応範囲も広くなっています。マスク装着も緩和されつつあるため、リンガル矯正をご希望される患者さんも増えてきます。興味がある場合には、当院までお問合せください。矯正相談のご予約お待ちしています。
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