こんにちは。福山市福山駅前の歯列矯正専門クリニック、イロドリ矯正歯科です。
本日は、咬合挙上板という矯正装置についてお話ししようと思います。
咬合挙上板は、おもに、生え変わりの時期である混合歯列期に、深い噛み合わせ(過蓋咬合)の改善のために使用する、上顎につける取り外し式の矯正装置です。
唇側線とよばれるワイヤーと、プラスチックのレジン床、クラスプとよばれる歯にひっかけるワイヤーから構成され、レジン床の下顎前歯切縁が接触する部分には、下顎前歯が接触した際に上下顎大臼歯の離開量が1-3mmになるようにレジンを築盛した水平板が付与されています。
咬合挙上板は、この水平板で上下顎大臼歯が離開されていることで、大臼歯の挺出が促されて咬合が挙上し、下顎前歯が圧下され、オーバーバイトが減少するという機序で作用します。
使用状態が良好であれば、下顎前歯が噛んでいる水平板の部分が摩耗してくるので、来院の際、必要に応じて調整していきます。
咬合挙上板も、今までご紹介してきた取り外し式の装置と同様に、使用時間に比例して効果の出てくるものになりますので、指示通りしっかり使っていただくことが重要になります。
慣れるまでは難しいこともあるかと思いますが、頑張って使用していただくようにお願いします。
歯並びのことで気になることがあれば、ぜひご相談だけでも一度ご来院ください。
お待ちしております。