アングル矯正歯科学会への挑戦

✨アングル矯正歯科学会への挑戦について

こんにちは。今回は、イロドリ矯正歯科の院長である私が挑戦する「アングル矯正歯科学会(Edward H. Angle Society of Orthodontists)」についてご紹介したいと思います。矯正歯科に携わる方の中には、名前を聞いたことのある方も多いかもしれません。私もこの学会については長く敬意を抱いてきましたが、この度、尊敬する先生からその入会審査に挑戦する機会をいただいています。

アングル矯正歯科学会、通称「Angle Society」は、現代の矯正歯科の礎を築いたEdward H. Angle博士の理念を継承する、世界的にも権威あり、最古の歯科矯正学の学術団体です。アメリカを中心に6つの地域支部(Components)が存在し、各支部が独自の活動を行っています。私はその中のひとつ、Southwest Componentにおいて、2025年5月に入会審査を受ける予定です。

この学会の大きな特徴は、臨床力・倫理観・教育的姿勢などが総合的に評価される招待制かつ審査制の組織であることです。今回、私が受ける予定の審査内容は、5症例の提出と、それに基づいた口頭試問です。今まさに準備を進めているところです。

アングル矯正歯科学会では、単に治療結果の美しさや効率の良さを求めるのではなく、「誠実さ」と「科学的根拠に基づいた臨床判断」を重視するという理念があります。これは、創設者であるAngle博士が大切にしてきた精神であり、現在もすべての会員の診療姿勢の土台となっています。

私自身、日々の診療の中で「この選択は患者さんにとって本当に良いのか」「この診断の根拠は明確か」という問いを大切にしていますが、今回の審査に向けた準備を通じて、それをより深く掘り下げる機会を得ています。マウスピース型矯正装置などの多くの選択肢が存在する中で、患者さんにとって最善の一手を選ぶことの難しさと大切さを、改めて実感しています。

また、この学会を象徴する理念のひとつに、Angle博士の有名な言葉:

“There is but one best way.”
(最も優れた方法は常にひとつ)

があります。この言葉には、複数の治療方針や選択肢がある中でも、患者一人ひとりにとって最もふさわしい“たったひとつのベスト”を、誠意をもって追求するという意味が込められていると感じています。矯正装置が発展した現代では、ゴールに至るまでの方法は複数あるかもしれません。しかしながら、その患者さんにとっての最良の治療方法を探求することは、必要不可欠であると思います。

アングル矯正歯科学会の歴史は、20世紀初頭にさかのぼります。矯正歯科という専門分野がまだ確立されていなかった時代に、Edward H. Angle博士は「矯正歯科は独立した専門分野であるべきだ」との信念を持ち、教育や器具の開発、臨床方法の体系化を行いました。1911年には、Angle School of Orthodontia の卒業生らによって「Angle Society」は自然発生的に誕生し、博士の思想を受け継ぐ臨床家たちが集い、討論を重ねてきました。

現在もその伝統は受け継がれており、症例を通して学び合い、臨床と倫理を深めていく姿勢は創設当初から変わっていません。学会の活動は、単なる技術交流にとどまらず、矯正歯科の本質を見つめ直す場として機能しています。

まだまだ私は学ぶべきことばかりですが、この審査への挑戦を通して、自分自身の臨床や考え方を見つめ直す良いきっかけとなっています。そして、学会で得られる学びや気づきを、日々の診療にしっかりと還元していくことが、自分にできることだと考えています。

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