ヨーロッパ舌側矯正歯科学会に参加して

福山市JR福山駅前のイロドリ矯正歯科です。

　２０２４年６月２５日から７月１日まで休診とさせていただき、ヨーロッパ舌側矯正歯科学会（European society of lingual orthodontics）に参加してきました。本学会は、裏側の矯正装置では世界で最も歴史がある学会として知られており、以前より認定医（Active membership）の受験をしたいと考えており、この度受験をしました。無事、合格しActive memberになることができました。学会も素晴らしく、試験官の先生も詳しく症例の評価もしてくださり、とても有意義な時間を過ごすことができました。この経験を活かして、日々の臨床のレベルをさらに向上していければと思います。

舌側（裏側）矯正って何？

舌側矯正装置（リンガル、裏側矯正）は、このような方に向いています！

• 周りに矯正治療をしていることを気づかれたくない
• 大切なイベントを控えている方
• 接客業などで人前に出ることが多い方
• 取り外し式の装置は嫌だ
• 仕上がりもこだわりたい

　裏側の矯正装置は、リンガル矯正や舌側矯正と呼ばれ、歯の裏側に矯正装置を装着する歯列矯正装置です。標準的な治療では、ブラケットと呼ばれる矯正装置とワイヤーを歯の表側に装着しますが、それらを歯の裏側につけることで、矯正装置を見えにくくしています。矯正装置の中では最も審美的な装置です。矯正装置の中でも、さらに専門的な知識や技術が必要とされます。

　矯正装置を歯の裏側に装着するため、矯正装置の中では最も目立たない装置です。周りから歯列矯正治療中だと気づかれることがほとんどありません。

　歯の裏側に装置があるため、歯磨きが難しく虫歯リスクが高いと思われがちですが、歯の裏側は抗菌作用や自浄作用のある唾液によって洗浄されやすいため、表側の装置と比較して虫歯の発症率が極めて低いとされています。

　歯の表側に装置がないため、歯並びが良くなっていくのを実感しやすいです。矯正歯科治療は長期にわたるため重要なポイントです。マウスピース型矯正装置と比較して、抜歯が必要な矯正治療なども含めてほとんどの歯並びの治療に適用できます。特に、出っ歯や前歯で噛めない開咬、口元の出ている歯並びなどは得意な矯正装置です。

　裏側装置のデメリットは、装置を一人ひとりオーダーメイドで作製するため治療費用が高額になることです。治療期間は、長くなることもありますが、表側の矯正装置よりも早く終わることもあります。歯並びの治療適応範囲は、表側よりはやや狭いです。

　舌側矯正は非常に専門性が高い矯正治療になります。当院では症例数も非常に多く、安心して治療を受けることができます。矯正歯科治療は長期にわたる治療となります。治療中のモチベーションを維持することは、治療成功の鍵になります。舌側矯正は、治療していることが周りにバレることなく、歯並びが綺麗になっていく様子もわかりやすいので、おすすめできる矯正装置の一つです。矯正歯科治療をご検討中の場合には、矯正相談だけでも気軽にお越しください。矯正相談料は２,２００円です。スタッフ一同、心よりお待ちしております。