福山市 JR福山駅前の矯正歯科専門クリニック イロドリ矯正歯科です。
先日、実業家の前澤友作さんが12月8日に打ち上げられるロシアのソユーズ宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーションへ向かうというニュースが報じられたのはご存じですか。
日本の民間人が宇宙へ行くのは31年ぶりで2人目だそうで、国際宇宙ステーションへの滞在は前澤さんが初めてになるそうです。
前澤さんは宇宙飛行士になるための試験に既に合格していて、約100日間に及ぶ訓練を受けるそうですよ。
ちなみに、宇宙飛行士は虫歯があるとなれない!?という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。虫歯があっても治療してあれば問題はなく、歯に詰め物があっても大丈夫だそうです。
宇宙飛行士は、打上げの前に外れそうになっている詰め物はないか、飛行中に悪化しそうな歯はないか、歯科医師の検診を受けます。
『船外活動をするとき宇宙服の中は約0.3気圧に減圧されています。宇宙飛行士はその減圧環境で作業をします。古い治療でその後虫歯が進行して歯に空洞ができていると、周囲の減圧に従って空洞の中の空気が膨張し歯を内側から圧迫するため痛みが生じる場合があります。やがて空洞の中の空気は詰め物の隙間から抜け、周囲の圧力と同じになります。
船外活動を終了して1気圧の船内に戻ると、虫歯でできた空洞の中は約0.3気圧に減圧されているため、虫歯が押し込められるような痛みが生じる場合があります。やがて詰め物の隙間から空気が入り込み、空洞の中の気圧は周囲と同じ気圧になります。
このように圧力差が異なる環境で作業をするときに、生体の密閉空間は思わぬ症状を引き起こすことがあるのです。』※JAXAホームページ”よくあるご質問”より
こういった理由もあって、虫歯はきっちり直しておかないといけないようですね。
もし宇宙で歯が痛くなったら、まず痛み止めの薬を飲み、それでも痛みを抑えることができない場合には、フライトサージャン(医師)の指導の下、他の宇宙飛行士が歯を抜く可能性があるそうです。
無重力の状態では、歯を削るような治療をすると水分や削った粉が飛び散って大変なことになりますし、歯を削る装置は現状では宇宙にないからです。
誰であっても虫歯の予防や治療は大切なことですが、 将来宇宙飛行士を目指す方はできるだけ虫歯をつくらないように、まずはしっかりケアをするところから始めてみるのもいいかもしれませんね。
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