こんにちは。福山市 JR福山駅前の矯正歯科専門クリニックのイロドリ矯正歯科 歯科衛生士です。
今回は前回の動物の歯①の続きで、動物種の違いと歯の違いついてお話させていただきます。
脊椎動物(背骨のある動物)では,一部を除けば、ほとんどの動物は歯をもっており、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類に分類されますので順番に説明させていただきます。
【魚類】
魚は食べ物によって歯の形や数が違います。プランクトンを食べる魚には小さな歯しかありません。しかし小魚や貝を食べる魚には丈夫な歯がたくさんあります。
またサメは鋭く尖った三角形をした歯が何列も並び、歯が抜けると後ろにある歯が前に出てきます。鯉は口の中には歯がないですが喉の奥には歯(咽頭歯)があります。
【両生類】
カエルには、下顎には歯がなく上顎に歯があります。
【爬虫類】
爬虫類の歯は一般に同じ形のものが並んでいる同形歯性で、歯は顎の骨に直接くっついて、骨性に結合しています。
哺乳類のように顎の骨の中に歯根が埋まっているわけではありません。ですから、一定期間使うと歯がとれてまた新しい歯が生えてきます。このような歯のことを多生歯性といいます。
【鳥類】
鳥には歯がありません。歯の代わりにクチバシがあります。クチバシは爪と同じような角質でできています。しかし、鳥の祖先である始祖鳥には上顎に26本,下顎に22本の歯がありました。
飛ぶためには、歯が重たくて邪魔なので無くなったと考えられています。
【哺乳類】
哺乳類はたくさんの種類があり、多くは異形歯性の歯をもっています。哺乳類の上顎と下顎の歯の基本的な数は、切歯3、犬歯1、前臼歯4、後臼歯3本となり、左右の顎の歯の数は同じですから、合計でその4倍の44本になります。
ほとんどの動物の歯は退化しているので数が少なくなっています。
それぞれの動物によって歯の数が違うので不思議ですよね。
では次回は身近な動物の歯列についてお話させていただきます。
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